M&Aのクロージング後、PPA(パーチェスプライスアロケーション)と呼ばれる買収時の取得原価を対象会社の資産負債に配分する会計手続が行われます。
識別・評価/測定された無形資産は財務諸表に計上されるため、会計監査を受けることになります。無形資産は、見積もりに基づく会計処理であるため、監査手続がどのような流れで何を実施するかは一般的にはあまり知られていないと思います。
しかし、PPAを通じて計上された項目は、財務諸表に与える質的・量的に重要となることも多いため、会計監査人は監査手続を厳格に行う傾向があります。
本記事では、無形資産価値評価に関する監査手続についてその概要を解説します。